東京新宿「思い出横丁」の中心にある、うなぎ焼きの居酒屋「カブト」。
去年の夏、新宿ニコンサロンに行った帰り道、たまたまうなぎの看板に興味津々、昼間から一杯飲んでしまった。隣の四十代と思しきサラリーマンが、夕べ徹夜したらしくホッとしてここに来たとのことで私に語りかけてきた。このカブトの常連さんのようで、店の歴史を初めてきた私に、一杯注ぎながら教えてくれた。つまみは評判の「一通り」というやつで、鰻のえりとひれが各2本、きもとればと蒲焼が各1本、計7本1,430円の串焼きである。黒こげの裸電球が歴史の古さを物語っていた。